ペーパーレス化ってどこまで必要?紙も大事!

現代社会において、テクノロジーの進化と共に私たちの生活や仕事の多くがデジタル化されています。
2019年4月1日「働き方改革」が施行され、業種・職種・地域・企業規模を問わず様々な企業がそれぞれのアプローチで働き方改革に着手するようになりました。
また2021年9月1日「デジタル庁」が創設され、国や地方公共団体、民間企業における業務のデジタル化推進の意識が高まったと言えるでしょう。これには当然、「ペーパーレス化」への取組も含まれています。

ペーパーレス化とはその名の通り紙の利用を減らすことです。オフィスではパソコン等で作成された資料の紙出力を止め、データの状態で閲覧して仕事が進められるように業務を改革する取り組みのことを指します。
以前は主に「利用」におけるペーパーレス化が中心でしたが、ここ数年の間に資料や証憑類の「保存」において「紙」を要件とするルールも変わって来ています。
国は主に国税分野における保存書類の電子化を認める「e-文書法」を2005年4月に施行、近年この電子化の要件を大きく緩和してその活用を推進していますし、本年1月には宥恕期間が終了した「電子帳簿保存法」が義務化され運用が開始されています。「電子帳簿保存法」はデータで受け取った書類はデータでの保存を原則とし、それを出力した紙での保存は認めないとする一歩踏み込んだ内容になっています。

とは言え、デジタル化が進む中でも紙の価値は存在していて薄れることはありませんし、改めて紙の重要性を再認識する良い機会でもあるのではないでしょうか。
実際、これだけペーパーレス化が謳われる現在であっても企業や学校では紙に触れる機会は多くあり、減ったとは言え全ての局面においてペーパーレス化が徹底されているわけではありません。
ここで紙の大切さ(優位性)について考えてみましょう。

【紙の大切さ】
① 紙は触れることができ、厚さや色、皺といった視覚的なアイデンティティを持っています。スマホやタブレットの画面とは違って大切な書類や手紙は感情的な価値を持ち、記憶や経験を象徴するものとして重要です。

② 紙は手書きのメモやスケッチ、アイディアの記録などに適しており、書き留められた言葉や文章は創造力や革新力の源泉となることもあります。現在も手帳やスケジュール帳を愛用している方は多くいらっしゃいますし、表現や思考整理に貢献します。

③ ペーパーレス化と紙の使用は相反するように感じるかもしれませんが、実際には両者を組み合わせて活用することができます。デジタルツールで情報を検索して整理しながら大切なことを手書きで記すなど、バランスを保つアプローチが可能でその方法は人それぞれです。

④ ペーパーレス化は森林保護の観点で論じられる事もありますが、紙は再生可能な資源であり、適切な森林管理とリサイクルが行われれば環境への負荷を軽減する手段となります。

⑤ 紙の書籍やノートは情報の理解と記憶の促進に役立ちます。筆記やマーキングを通じて情報を整理し、重要なポイントを強調することができます。

⑥ スマホでの読書は荷物も増えず便利ですが、紙の文書は目の疲労や注意力の散漫を軽減し、健康的な読書習慣を促進することができます。


紙だからいい・・・紙でしか出来ない・・・沢山あるんです。
ペーパーレス化と紙の使い分けを通じて、よりバランスの取れたライフスタイルを築いていきましょう。
そのライフスタイルをHSは、お手伝いします。

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